小児科ブログ〜薬を早めに飲み始めるとスギ花粉症は軽くなる?
2025.03.03小児科部長かぶらきです。
いつも診療でご来院いただいているお子さん、そしてご家族のみなさまいつもありがとうございます。
この度、ホームページでの小児科ブログ=「小児かぶログ」を開始いたします
”お子さんの病気や健康についての記事”
そして妻でありクリニックの小児発達検査外来のかぶらきまきこが担当する
”発達や子育てについて記事”
を隔週で掲載してまいります!
お子さんの健康維持、そしてご家族の子育てのお助けになればと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします
第1回目は、花粉症についてのブログです
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スギ花粉症は今や国民病と言っても差し支えないほどに増加しております。2019年の全国調査では、10歳未満のスギ花粉症有病率が33.9%であると報告しており、10歳以上ではほぼ半数がスギ花粉症の症状があるとのデータもあります。
ここ最近、「花粉症のシーズン前からお薬内服を開始すると症状が軽くなるのですか?」という質問を受けるようになってます。花粉症で内服することの多い抗アレルギー薬など、一般的な花粉症の薬たちは、花粉症を予防する効果は証明されていません。それでも、早めに内服開始していただくことで症状が軽くなるのを実感している人は少なくありません。そればなぜかというと、、、
スギ花粉のハイシーズンは2月中旬〜3月下旬とされていますが、1月中旬より少量のスギ花粉が飛散しております。自覚症状がなくても、少量のスギ花粉の影響で鼻の粘膜などがアレルギー性変化を起こしていることもあります。その場合、2月に入って花粉が増加したときには症状がより強く出てしまいます。事前にアレルギー性変化に対応しておくことで、症状が軽く済むことが期待できます。
ご存知の通り、花粉飛散量が多ければ多いほど症状は重症化しやすいです。スギ花粉の飛散量は地域差があるのですが、残念なことに関東地方はそのなかでも特に飛散量が多い地域なのです、、。現時点で花粉症の症状がない方でも、毎年花粉症に悩まされている方は、2月中旬以降の花粉症のピークが来る前にご相談ください。
ひでまるファミリークリニック
小児科部長 かぶらき陽一郎