小児科ブログ「かぶログ」 ”便秘とは”
2025.04.08さて、「便秘とは?」と聞かれて、どんな症状をイメージしますか?
便の回数が少ない?便が硬い?トイレでなかなか便が出せない?うんちをする時にお腹を痛がる?
どれも正解ですが、これらは便秘の症状のほんの一部です。
便秘は一言で言うと「出るべき便が適切に排出されていない」状態のことです。
便回数は十分でありながら、排便量が少なく、便が腸内に残っている場合も「便秘」です。また、硬い大きな便が腸内にとどまると、硬い便が出せず、便のすき間より少量の下痢が出ることもあります。なかには、いつの間にか少量の下痢が下着についていることもあります(便失禁)。
「毎日うんちが出ているはずなのに、お腹を痛がる」
「毎日トイレでうんちしているが、時間がかかる」
「細い便が出る」
「時々少量の軟便、少量の下痢が出る」
「いつの間にか下着に便がついている」
このような、一見、便秘と関連のなさそうな訴えのなかに、便秘症が隠れていることがあります。
当クリニックでは腹部エコーを用いて「うんち外来」を行なっております。これらの症状に当てはまるお子さんの相談も承っております。

ひでまるファミリークリニック
小児科部長 かぶらき陽一郎