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小児科ブログ「かぶログ」〜お子さんの聴診で「胸に手を当てる」理由、ご存じですか?〜

2026.01.29  

お子さんの聴診で「胸に手を当てる」理由、ご存じですか?

私は小さな子どもの呼吸音を聞くときは、子どもの胸に手を当てています。正確には胸郭というカゴ状の骨の集合体を押さえて聴診しております。胸にそっと手を当てて聴診しているのを見て、「何をしているのかな?」と感じたことはありませんか?実はこれ、小さなお子さんならではの大切な診察方法なんです。 

小さなお子さんは深呼吸が難しい

大人の診察では「深く息を吸って、吐いてください」とお願いすることが多いですが、小さなお子さんはなかなか言われた通りに深呼吸ができません。そのため、呼吸の音や雑音をしっかり聞き取るために、先生が胸の骨(胸郭)をそっと押して、息をしっかり吐き切るお手伝いをしています。こうすることで、息を吐き切るだけでなく、吐ききったのちに深く息を吸ってくれます。これにより、「深く息を吸って、吐いてください」を誘導しております。

胸の弾力や振動も大切なサイン

また、胸に手を当てることで、胸郭の弾力や振動も確認しています。たとえば、気管支喘息などで息を吐くのがつらいときは、胸郭が硬くなったり、抵抗を感じたりします。こうした変化を手で感じ取ることで、病気の重症度や回復具合をしっかり見極めているのです。振動により、気管支の分泌物の存在も確認できます。子どもは胸郭が軟らかいので、胸郭の弾力や振動の変化もわかりやすいです。

胸に手を当てるのも、お子さんの健康を守るための大事な工夫のひとつ。気になることや不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談くださいね。

ひでまるファミリークリニック 小児科部長 鏑木陽一郎 

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