頭の形外来
頭のかたち外来
ひでまるファミリークリニックでは、2026年8月より「頭のかたち外来」を開設いたします。日本小児科学会認定の小児科専門医が診察を担当いたしますので、赤ちゃんの頭の形について、少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

こんなお悩みはありませんか
後頭部が片方だけ平らな気がする、上から見ると頭の形が平行四辺形に見える、絶壁と言われることがある、健診で「様子を見ましょう」と言われたけれど本当にこのままでいいのか不安――そうした思いを抱えるご家族は少なくありません。
赤ちゃんの頭の骨はまだやわらかく、いくつかの骨がパズルのように組み合わさってできています。あおむけで寝ている時間が長い赤ちゃんほど、後頭部に同じ方向の圧力がかかり続け、少しずつ頭の形にゆがみが生じることがあります。これは「位置的頭蓋変形」と呼ばれ、生まれつきの病気ではなく、多くの赤ちゃんに見られるごく一般的な状態です。
位置的頭蓋変形の3つのタイプ
斜頭症:向き癖により後頭部の左右どちらかが平らになり、頭全体が斜めにゆがんで見える状態です。耳の位置に左右差が出ることもあります。
短頭症(絶壁):あおむけ寝の時間が長い赤ちゃんに見られ、後頭部全体が平らになり、頭の奥行きが短くなる状態です。
長頭症:横向きの姿勢が多い場合に見られ、頭が前後に長くなる状態です。
多くの場合、脳の発達そのものに影響を与えることはないとされていますが、重度のゆがみは自然には改善しにくいこともあり、将来的に眼鏡や帽子が合いにくい、噛み合わせに影響するなど、生活上の困りごとにつながる可能性も指摘されています。


小児科部長より ―― ヘルメット治療の導入にあたって
正直に申し上げますと、これまで当院ではヘルメット治療の導入に慎重な立場をとってまいりました。従来のヘルメットは重量があり、高温多湿な日本の気候のなかでは蒸れやすく、汗疹や皮膚トラブルの原因になりやすいという課題があったためです。また「軽量」とされるヘルメットであっても、体重5〜6kgほどの赤ちゃんにとって200グラム以上の重さは決して小さな負荷ではなく、首の動きや自発的な運動発達を妨げてしまわないか、という懸念もありました。乳児期の大切な発育の時期に、そうした負担を伴う治療を安易にお勧めすることはできない、という思いがありました。
しかし近年、国産ヘルメットの改良が進み、以前のものと比べて軽量化・通気性の向上が図られた製品が登場しています。当院で導入する「リモベビー」(グンゼメディカル社製)は、100〜160グラムになります。同社が従来取り扱っていた米国製ヘルメットと比べて軽量化されており、通気孔を作成して汗や蒸れを防ぐ設計になっています。
こうした改良を確認したうえで、当院としてもヘルメット治療という選択肢をご案内できる体制を整えることにいたしました。ただし、ヘルメット治療は数あるケアの選択肢のひとつであり、すべてのお子さまに一律にお勧めするものではありません。小児科を専門とする医師が診療にあたるからこそ、頭の形の変化だけでなく、首の動きや運動発達、体格や成長のペースといったお子さま全体の様子をあわせて診ることができると考えています。装着中も首の動きや姿勢に変化がないか診察のたびに確認し、タミータイムなど運動発達を促すケアと並行してご案内しながら、お子さま一人ひとりの発達段階に合わせてヘルメットの適応やタイミングを見極め、ご家族と一緒に今後の方針を考えていく、という姿勢を大切にしています。

当院の外来体制
頭のかたち外来は、目的に応じて2つの外来に分かれています。いずれも日本小児科学会認定の小児科専門医が診察を担当します。
① 頭のかたち相談外来(保険診療)
対象:生後2〜6か月のお子さま
まずはこちらの外来をご受診ください。ノギスによる計測で頭の形の重症度を客観的に評価します。
首がまだすわっていない生後2〜3か月頃のお子さまには、タミータイム(うつ伏せ遊び)や、寝る向きを変える工夫(アクティブ・ポジション・チェンジ)など、ご家庭でできるケアをご案内し、1〜2か月後に再受診していただいたうえで改善の程度を確認します。それでも中等症以上のゆがみが残る場合は、自然経過での改善が難しいと判断し、ヘルメット治療もご案内します。
生後4か月以降ですでに首がすわっており、中等症以上のゆがみがある場合は、治療のタイミングを逃さないよう、早めにヘルメット治療についてもご案内いたします。
② ヘルメット療法外来(自費診療)
頭のかたち相談外来でヘルメット治療の適応と判断された方が対象です。3Dスキャナーで頭の形を計測し、データをメーカーへ送付、10日程度でオーダーメイドのヘルメットが完成します。その後は1か月ごとにご来院いただき、装着状況の確認と調整を行います。
対象月齢の目安
ヘルメット治療は、首がすわる生後3〜6か月頃を導入の目安としています。頭蓋骨がやわらかいうちに開始するほど、改善が期待しやすいとされています。「様子を見ているうちに時期を逃してしまった」ということのないよう、気になる方はお早めにご相談ください。
費用
ヘルメット療法(リモベビー使用):495,000円(税込)
ヘルメットの作成費用に加え、治療期間中の調整費用まで含まれています。リモベビーは前後2分割構造で、頭部の成長に合わせて調整用スクリューで前後の重なりを調節できるため、ヘルメットを作り直すケースはほとんどなく、追加費用が発生しにくい点も特徴です。
なお、頭のかたち相談外来は保険診療のため、通常の診察料のみで受診いただけます。