「これってとびひ?」と思ったら ― 見きわめと家庭での対応
2026.06.27
虫さされをかいているうちに皮膚がジュクジュクしてきた
あせもが治りきらないまま色いかさぶたに変わってきた
手足口病の水ぶくれが破れた後から皮膚の傷が広がってきた
――こんなとき「これってとびひじゃないかしら」と不安になることはありませんか。
とびひ(伝染性膿痂疹)は、かき壊した皮膚や破れた水ぶくれの傷口に細菌が入り込み、かいた手を介して次々に広がっていく、夏に多い感染症です。
今回は、受診の見きわめと家庭での対応にしぼってお話しします。
とびひには大きく二つのタイプがあります。
子どもに多いのは、透明〜黄色っぽい水ぶくれができ、破れてジュクジュクと広がるタイプです。
もう一つは、ジュクジュクした膿をもった厚いかさぶたができるタイプで、痛みや熱を伴うこともあります。
ただのあせもや虫さされとの違いは、「ジュクジュクして」「日に日に数や範囲が増えていく」点です。
こうした様子があれば、とびひを疑って早めに受診していただくのがよいでしょう。
受診の目安としては、
患部が広がってきた
顔やおむつまわりにできた
痛みや熱がある
すでに塗り薬を使っているのに改善しない
といった場合です。
早めに治療を始めると、それだけ治りも早く、広がりも抑えられます。
治療は、患部を清潔に保ちながら抗菌薬の塗り薬を使うのが基本で、範囲が広いときは抗菌薬を内服していただくこともあります。
自己判断で市販薬を続けるより、一度診せていただくほうが結果的に近道になることが多いです。
ご家庭では、
シャワーでやさしく洗って清潔を保ち、患部はガーゼなどで覆って、かき壊しや他の場所への接触を防ぎます。
爪は短く切り、かゆみが強いときは早めにご相談ください。
タオルや衣類の共用は避け、こまめに洗濯しましょう。
きょうだい間でうつし合うと長引くため、注意してあげてください。
プールは患部が乾くまではお休みが原則です。
登園の時期は園によって考え方が異なりますが、一般的には治療開始して皮疹が乾燥してきたら感染力は減少しております。
判断に迷うときは、写真で見比べるより、実際に診せていただくのが一番確実です。
気になる発疹があれば、軽いうちにどうぞお気軽にご相談ください。