秋の花粉症 ― 「かぜが長引く」の正体かもしれません
2026.09.09「夏の終わりからずっと鼻水が続いていて、かぜが治らないんです」。
この時期、そんなご相談をよくいただきます。
実はその鼻水、秋の花粉症かもしれません。
花粉症といえば春のスギを思い浮かべる方が多いのですが、
秋にも花粉は飛んでいます。
秋の花粉症の主な原因は、 ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ といった背の低い草の花粉です。
飛ぶ時期は8月下旬から10月ごろで、ちょうど9月にピークを迎えます。
スギやヒノキのような樹木の花粉は数十キロも飛びますが、これらの草の花粉は数百メートルほどしか飛びません。
裏を返せば、河川敷や空き地、公園の草むらといった、身近な場所が発生源になります。
草刈りの直後はとくに花粉が舞いやすいので、注意してあげてください。
かぜとの見分け方のポイントは、まず熱が出ないことです。
そして、透明でサラサラした鼻水が2週間以上続く、朝晩にくしゃみが立て続けに出る、目をかゆがる、といった特徴があります。
小さなお子さんは症状をうまく言葉にできないため、
しきりに鼻をこすり上げる
目をこする
鼻血がよく出る
口を開けて呼吸している
夜のいびきが増えた
といった様子が手がかりになります。
また、知っておいていただきたいのが 口腔アレルギー症候群 です。
ブタクサやヨモギの花粉にアレルギーがあるお子さんでは、
メロン スイカ きゅうり セロリ にんじん
などを食べたときに、口の中や唇がかゆくなったり腫れたりすることがあります。
花粉と果物・野菜のたんぱく質が似ているために起こる反応です。
心当たりがあればお知らせください。
もうひとつ、この時期に見分けたいのがダニ・ハウスダストのアレルギーです。
夏のあいだに増えたダニは秋になると死んでいき、その死がいやフンが室内のほこりの中にたまります。
そのため9月は、ダニアレルギーの症状も強く出やすい時期です。
こちらについては、次回の記事であらためて詳しくお伝えします。
ご家庭では、外から帰ったら手洗い・洗顔・うがいをして、花粉を持ち込まないようにしましょう。
治療としては、飲み薬のほか、点鼻薬や点眼薬をお子さんの症状に合わせて使い分けます。
必要あれば血液検査で原因を絞り込むこともできますので、どうぞお気軽にご相談ください。